坪庭に竹やトクサを植える|すっきり見せる植え方と増えすぎ対策

坪庭に竹やトクサを植える方法と増えすぎ対策を紹介する記事のアイキャッチ

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細くまっすぐな竹が窓の外にすっと立っている坪庭、すてきですよね。

ただ『竹は増えて手に負えなくなる』という話も聞いて、植えるのをためらっている方も多いはずです。

結論から言うと、坪庭の竹やトクサは「根の広がりを最初に止めておく」ことさえ押さえれば、小さな庭でも楽しめます。

この記事を読むと、竹とトクサのどちらが自分の坪庭に合うかと、増えすぎを防ぐ植え方が分かります。

目次

坪庭に竹を植える前に、増え方のくせを知っておきましょう

先に結論

竹は地面の下の地下茎を横に伸ばし、そこから新しい竹を出して増えていきます。坪庭で竹を楽しむなら、地上の見た目より先に「地下で広がる力」への備えを考えておくのが近道です。

竹が「増えすぎる」と言われるのは、地上ではなく地面の下で広がるからなんです。

林野庁の「竹の性質」では、竹は常緑性の多年生植物で、毎年地下茎の節にある芽から新しい竹を出すと紹介されています。

伸びる速さの記録も紹介されていて、1日にマダケで121cm、モウソウチクで119cm伸びた例があるそうです。

地下茎についても、土や気象条件で違うものの、1年に5m伸びた記録があると書かれています。

『坪庭くらいの小さな場所なら、そこまで広がらないでしょう』と思いますよね。

実は、小さな庭ほど注意が要ります。地下茎が隣の花壇や建物の基礎ぎわ、お隣の敷地まで進んでしまうと、あとから止めるのが大変なんです。

竹の性質坪庭で困りやすい場面先にできる備え
地下茎を横に伸ばして増える植えた場所の外から新しい竹が出てくる根止めで囲う、鉢に植える
新しい竹の伸びが早い気づいたら窓の高さを超えている出てきた時点で残す本数を決める
常緑で一年中葉がある落ち葉が少しずつ毎月出る掃除の場所を決めておく
古い竹は少しずつ入れ替わる古い竹の色が変わって目立つ古いものから根元で切って更新する

林野庁のページでは、竹の寿命は太いものほど長く、20年ほどとも紹介されています。

林野庁「竹の性質」には、こうした竹の基本がまとまっているので、植える前に一度目を通しておくと安心ですよ。

坪庭の竹は「見せたい本数」から逆算します

坪庭の竹は、たくさん植えるより、少ない本数で細い幹を見せる方がすっきり見えます。

例えば、窓から見える範囲に3本ほどを少しずつずらして立てるだけでも、竹らしい景色になります。

家族で話す時は、こんな決め方がおすすめです。

「何本くらい欲しい?」
「窓から見た時に、すき間が残るくらいがいいね」

この「すき間が残るくらい」を基準にすると、増えてきた時に切る目安にもなりますね。

坪庭そのものの役割や成り立ちから知りたい方は、坪庭とは?意味と由来の記事から読むとイメージがつかみやすいですよ。

竹・トクサ・ほかの細い植物を「高さ・広がりやすさ・手入れ」で比べてみましょう

先に結論

坪庭の縦のラインを作る植物は、竹だけではありません。高さを出したいなら竹、低めに直線を見せたいならトクサ、広がりの心配を減らしたいなら株立ちの植物や鉢植えという選び方があります。

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

竹かトクサかで迷う前に「どのくらいの高さで、どのくらい広がってもいいか」を決めると、選ぶ植物が自然に決まります。

植物高さの印象広がりやすさ手入れの中心向いている坪庭
竹(地植え)窓や軒の高さまで届く地下茎で広がりやすい根止め、間引き、落ち葉掃除縦の景色を主役にしたい庭
竹(鉢植え・プランター)鉢の大きさで抑えられる鉢の中にとどまる水やり、植え替えマンションや狭い通路ぎわ
トクサ低めにまっすぐ立つ地下茎で横に増える株の範囲の管理、古い茎の整理和モダンや足元のアクセント
株立ちの細い木竹に近い高さを出せる株元からまとまって増える枝の整理、落ち葉掃除竹の雰囲気を広がりの心配少なく出したい庭
低い下草足元だけ種類による伸びた葉の整理竹やトクサの足元をなじませたい庭

トクサについては、広島大学デジタル自然史博物館で、常緑性で地上部は高さ0.5から0.8m程度と紹介されています。

同じページでは、地下茎は横に伸び、地上の茎は直立してまとまって生えるとされています。

つまりトクサも、竹ほどの高さはないものの、地下で横に広がるタイプなんです。

竹とトクサ、選び分けの目安

竹が向いている坪庭
  • 窓の外に高さのある景色がほしい
  • 壁や塀が近く、縦のラインで奥行きを出したい
  • 根止めをする場所と手間を確保できる
  • 葉が揺れる音や影も楽しみたい
トクサが向いている坪庭
  • 高さは出さず、足元に直線を並べたい
  • 竹を植えるには狭い、または上に余裕がない
  • 白い砂利や石と合わせて和モダンにしたい
  • 葉の落ち葉掃除を少なくしたい

トクサは大阪市立長居植物園の植物図鑑で、シダ植物のため花は咲かないと紹介されています。

茎の表面にケイ酸がたまって硬くなり、茎を研磨材に使ったことから「砥草(とくさ)」と呼ばれるそうです。

『花が咲かないなら地味かな』と感じる方もいるかもしれません。

ただ、節のある濃い緑の茎がまっすぐ並ぶ姿は、それだけで坪庭の景色になりますよ。

竹・トクサ・株立ちの細い木などを高さ・広がりやすさ・手入れで比べた図解

縦の景色をつくる植物の決め方チェック

植物を決める前のチェック
  • 窓から見た時に、どの高さまで緑がほしいかを決める
  • 地下茎が広がってほしくない場所(基礎・花壇・隣地)を確かめる
  • 根止めを埋める深さを掘れる地面かを確かめる
  • 落ち葉の掃除をどのくらいの頻度でできるかを考える
  • 日当たりと水はけを、朝と夕方の2回見ておく

日当たりが悪い場所に植える場合は、北側・日陰の坪庭づくりの記事もあわせて見てみてください。

竹やトクサは「根を囲ってから植える」のが基本です

先に結論

坪庭に竹やトクサを地植えする時は、植える範囲を板などで囲ってから植えると、地下茎の広がりを抑えやすくなります。囲うのが難しい場所は、鉢やプランターごと植える方法もあります。

『植えてから様子を見て、増えたら考えればいいかな』と思いますよね。

ただ、地下茎は地面の下で進むので、気づいた時にはもう遠くまで伸びている、ということも。だからこそ、植える前の囲いが大事なんです。

公的な手引きで紹介されている「遮へい板」の考え方

千葉県農林水産技術会議の「竹林拡大を防ぐ」という手引きでは、竹林との境界に遮へい板を埋め込み、地下茎の侵入を防ぐ方法が紹介されています。

手引きでは、強度のあるポリカーボネート波板などを、深さ1m程度まで埋め込むとされています。

さらに、地下茎がすき間を抜けないように、継ぎ目を重ね合わせることが大切だと書かれています。

補足

この手引きは森林の竹林向けのもので、家庭の坪庭に使う根止め材の深さなどの公的な基準は見当たりませんでした。植える竹の種類と場所に合わせて、園芸店や施工店に相談して決めると安心です。

千葉県「竹林拡大を防ぐ」(PDF)は写真入りで説明されているので、囲いのイメージをつかむのに役立ちますよ。

竹を坪庭に植える流れ

竹の坪庭の植え方
  1. 植える範囲を決め、地下に配管や基礎がないかを確かめる
  2. 範囲のまわりを掘り、板などを継ぎ目を重ねながら立てて埋める
  3. 板の上端は地面より少し出しておき、地下茎が乗り越えにくくする
  4. 囲いの中に竹を植え、土を戻して水をたっぷりあげる
  5. 植えた後しばらくは、囲いの外に新しい芽が出ていないかを見て回る

囲いの上端を少し地上に出しておくのは、地下茎が板を乗り越えて外へ出るのを見つけやすくするためです。

外に出てきた芽は、小さいうちに根元から切っておきましょう。

鉢やプランターに植える方法もあります

地面を深く掘れない場所や、マンションの専用庭では、竹を大きめの鉢に植えて置く方法もあります。

鉢なら地下茎は鉢の中にとどまるので、広がる心配はぐっと減ります。

マンションの場合は、専用庭でも地面を掘ったり物を置いたりしてよい範囲が決まっていることがあります。各マンションの管理規約や使用細則で確認しておきましょう。

植え方よいところ気をつけたいところ
囲って地植え竹が育ちやすく、高さを出しやすい掘る作業が大がかりになりやすい
鉢ごと地面に埋める地植えに近い見た目で広がりを抑えやすい鉢の縁から根が出ていないかを見る
鉢を置くだけ掘らずに始められ、移動もできる水切れしやすく、植え替えが要る

トクサを植える時のポイント

トクサは、広島大学デジタル自然史博物館で、本州中部から北海道の山中の湿地に自生すると紹介されています。

同じページでは、園芸や観賞用に庭で栽培され、人家の周辺に逃げ出して生えているとも書かれています。

つまり、湿り気のある場所を好み、植えた場所の外にも広がることがある植物なんです。

よくある失敗

トクサを白い砂利の中にそのまま植えて、数年後に砂利の下から別の場所に茎が出てきてしまうことがあります。砂利と合わせる時も、植える範囲を鉢や仕切りで区切っておくと手入れが楽です。

水を好む性質を生かして、つくばいや水鉢のそばに添えるのも坪庭らしい使い方ですね。

坪庭の竹とトクサをすっきり見せる配置のコツ

先に結論

竹やトクサは、本数を絞って「背景」と「足元」をはっきりさせると、狭い坪庭でもすっきり見えます。竹は壁ぎわに、トクサは石や砂利の手前に置くのが基本の形です。

『せっかくだから竹もトクサも石も全部入れたい』という方も多いはずです。

実は、坪庭は要素を減らすほど一つひとつが引き立つんです。

竹は「壁を背景に」立てる

竹は、白い壁や板塀、竹垣を背景にすると、幹の線がくっきり浮かび上がります。

政府広報オンラインの「京町家の坪庭」では、京町家の坪庭の植栽として棕櫚竹や紅葉、侘助などが紹介されています。

京町家のように建物に囲まれた坪庭では、背の高い植物を壁ぎわに寄せ、手前を空けておくと奥行きが出ます。

トクサは「石と砂利の手前」に

トクサは低めにまっすぐ立つので、景石の横や白い砂利の手前に添えると、直線と曲線の対比が楽しめます。

和モダンの坪庭なら、トクサと黒っぽい砂利、平らな石を合わせるだけでも景色になりますよ。

素材の合わせ方は和モダンの坪庭の記事で、石や苔との組み合わせは和風の坪庭づくりの記事でくわしく紹介しています。

坪庭の場所竹の置き方トクサの置き方
和室の窓の前窓の端に寄せて2〜3本窓の下の足元に一列
玄関わきの細い通路鉢植えで1か所に通路の奥の角にまとめる
浴室の窓の外目隠しを兼ねて壁ぎわに水はけが悪い所なら鉢で
マンションの専用庭大きめの鉢で小さめの鉢で砂利の上に

竹垣や合成竹の素材で「竹らしさ」を足す方法も

植物の竹を植えなくても、竹垣で竹の雰囲気を出す方法があります。

エクステリアメーカーのタカショーでは、坪庭向けの「ミニ坪庭用グッズ」として、ミニ合成竹垣根やミニ合成竹金閣寺垣などを紹介しています。

『竹は好きだけど、増えるのはどうしても心配』という時は、背景を竹垣にして、植える植物はトクサや低い下草にする組み合わせも考えてみてください。

坪庭で竹を壁ぎわに、トクサを石と砂利の手前に配置した例の図解

植えた後の手入れと、増えすぎた時の対処

先に結論

竹は新しい芽が出る時期の見回り、トクサは株の範囲の確認と古い茎の整理が手入れの中心です。増えすぎた時は、地上を切るだけでなく、地下茎がどこまで伸びているかを確かめることが大切です。

竹やトクサは、植えてからの見回りが少しあるだけで、ぐっと扱いやすくなりますよ。

季節ごとの手入れの目安

時期竹の手入れトクサの手入れ
春新しい芽が囲いの外に出ていないか見回る新しい茎が範囲の外に出ていないか見る
初夏残す本数を決め、余分な芽を根元で切る混み合った部分を間引く
夏水切れに気をつけ、鉢植えはこまめに水やり乾きやすい場所は水やりを増やす
秋古くなった幹を根元から切って更新する色が変わった古い茎を根元で切る
冬落ち葉を掃除し、囲いの上端を点検する倒れた茎を根元で切って形を整える

この表はあくまで目安です。地域や植えた場所の日当たりによって時期は前後するので、植物の様子を見ながら調整してみてください。

増えすぎてしまった時の考え方

『もう庭中に広がってしまった』という時は、まず地上に出ている竹を切り、地下茎がどこまで伸びているかを確かめます。

地上だけを切っても、地下茎が残っていると、また別の場所から芽が出てきやすいんです。

増えすぎた竹を減らす流れ
  1. 残したい範囲を決め、そこ以外に出ている竹を根元で切る
  2. 切った場所のまわりを掘り、地下茎の向きと深さを確かめる
  3. 取れる範囲の地下茎を掘り上げる
  4. 残す範囲のまわりに根止めを入れ直す
  5. しばらくは新しい芽が出ていないかを見回り、出たら早めに切る

薬剤を使う方法もありますが、使う場合は製品の表示どおりに扱い、まわりの植物やお隣の敷地への影響に気をつけましょう。

範囲が広い時や、建物の基礎の近くまで地下茎が伸びている時は、自分だけで掘り上げるのは大変です。

坪庭全体の手入れの流れは坪庭の手入れの記事でまとめています。

庭木の剪定や広い範囲の作業が大変な時は、業者に相談する方法もあります。

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竹やトクサの坪庭でよくある相談

先に結論

知恵袋では「小さな和風の庭に何を植えるか」「広がった篠竹をなくしたい」「庭中にはびこった竹をどうするか」という相談がよく見られます。どれも、植える前の囲いと、増えた後の地下茎の扱いがカギになります。

Yahoo!知恵袋に寄せられた竹の庭についての相談から、坪庭に関係が深いものを3つ選んで答えますね。

2坪ほどの和風の庭に、梅や紫陽花と一緒に何を植えればいい?

2坪ほどの場所に和風の庭を作りたくて、梅や紫陽花など植えたい木の候補を挙げているという相談です。

2坪ほどの坪庭に花木を何本も入れると、数年後には枝どうしが重なってしまいがちです。

主役の木を1本決めて、足元にトクサや低い下草を添えると、まとまりのある景色になりますよ。

竹も入れたい場合は、鉢植えにして片側の壁ぎわに寄せると、花木の根と場所を取り合わずにすみます。

庭の一角に広がった篠竹をなくしたい

庭の一角に篠竹が生い茂っていて、根から取り除く方法を知りたいという相談です。

篠竹のような細い竹も、地下茎で広がる性質は同じです。

地上の竹を切ったうえで、地下茎を掘り上げる作業が中心になります。

一度で全部を取りきるのは難しいので、その後も出てきた芽を小さいうちに切り続けることが大切です。

庭中にはびこった竹をどうにかしたい

庭に生えた竹が庭中にはびこって困っていて、駆除や枯らし方を知りたいという相談です。

『いっそ薬剤で一気に』と考える方もいるかもしれません。

薬剤を使う場合は、製品の表示どおりに使い、まわりの庭木や隣の敷地に影響が出ないかを先に確かめておきましょう。

範囲が広い時や、建物の近くまで伸びている時は、庭の手入れを頼める業者に見てもらうと、どこまで掘ればよいかの判断がしやすくなります。

よくある質問

坪庭に竹を植えるなら、地植えと鉢植えのどちらがいいですか?

根止めを埋めるだけの深さを掘れる場所なら地植え、掘れない場所やマンションの専用庭なら鉢植えが向いています。迷った時は、鉢ごと地面に埋める方法から始めると、広がりを抑えながら地植えに近い見た目にできます。

トクサの坪庭は日陰でも育ちますか?

トクサは山中の湿地に自生する植物と紹介されています。湿り気のある場所を好むので、乾きにくい半日陰の坪庭とは相性がよいことが多いです。植える場所の日当たりと水はけを見て決めてみてください。

竹の坪庭は落ち葉が多いですか?

竹は常緑性の植物なので一度に全部の葉が落ちるわけではありませんが、少しずつ入れ替わるように葉が落ちます。砂利や苔の上に落ちた葉は、こまめに拾っておくと見た目が保てます。

竹を切った後の幹は何かに使えますか?

切った竹の幹は、乾かして支柱や小さな仕切りに使う方もいます。ただ、そのまま置いておくと色が変わって見た目が落ちるので、使う予定がなければ自治体のごみの出し方に合わせて処分しておきましょう。

竹とトクサを同じ坪庭に植えてもいいですか?

植えても大丈夫です。どちらも地下茎で広がるので、それぞれの植える範囲を仕切っておくと、混ざり合わずに長く楽しめます。竹は壁ぎわ、トクサは手前と高さを分けるとすっきり見えます。

まとめ

この記事の要点
  • 竹は地下茎で広がるので、坪庭に植える前に根止めや鉢植えで範囲を決める
  • 高さを出すなら竹、低めの直線ならトクサ、広がりが心配なら株立ちの植物や鉢植え
  • 竹は壁を背景に本数を絞り、トクサは石や砂利の手前に添えるとすっきり見える
  • 春の芽が出る時期に見回り、囲いの外に出た芽は小さいうちに切る
  • 増えすぎた時は地上を切るだけでなく、地下茎がどこまで伸びているかを確かめる
坪庭ドットコム

坪庭ドットコム 編集部

坪庭の意味と由来、和風・和モダン・洋風などのスタイル、広さや場所に合わせた作り方、石や植物の選び方、手入れ、業者に頼む時の費用と流れを、公的機関や公式サイトの公開情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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