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『坪庭と中庭って、何が違うの?』と、間取りを考えながら迷っている方も多いですよね。
結論から言うと、坪庭と中庭はどちらも建物に囲まれた庭ですが、坪庭は「眺める小さな庭」、中庭は「出入りして使うことも多い庭」と考えると分かりやすいです。
この記事では、前庭・主庭も含めた4つの庭の違いと、家づくりでどれを選ぶかの考え方が分かりますよ。
坪庭と中庭の違いは?広さと使い方で見分けます
坪庭は、建物や塀に囲まれた小さな庭で、主に室内から眺めて楽しみます。中庭は、建物に囲まれている点は同じですが、坪庭より広めで、人が出て過ごす使い方も多い庭です。
実は、坪庭と中庭の間にはっきりした線引きがあるわけではないんです。
どちらも「建物に囲まれた庭」なので、呼び方が重なることもあります。ただ、言葉が使われる場面を見ていくと、違いの傾向ははっきりしています。
| 比べるところ | 坪庭 | 中庭 |
|---|---|---|
| 広さ | 畳1枚分ほどから作れる | 坪庭より広めのことが多い |
| 楽しみ方 | 室内や廊下から眺めるのが中心 | 眺めるほか、出て過ごす・遊ぶことも |
| 主役 | 石・苔・竹など景色を作る素材 | テーブルやベンチ、ウッドデッキを置くことも |
| 役目 | 光と風を家の奥へ届ける | 外からの視線を気にせず使える外の部屋 |
例えばこんなイメージです。
浴室の窓の外にある、竹と砂利だけの小さなスペースは坪庭と呼ぶのがしっくりきます。一方、コの字型の家の真ん中にあって、リビングから出てくつろげる庭は中庭と呼ばれることが多いですね。
坪庭そのものについてくわしく知りたい方は、坪庭とは?意味と由来で紹介しています。
前庭・主庭も含めた4つの庭を早見表で比べます
坪庭・中庭・前庭・主庭は、「どう囲まれているか」「どこから見るか」「どのくらいの広さか」「手入れの手間」の4つで比べると違いがよく分かります。
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
庭の呼び方は、坪庭と中庭だけではありませんよね。家の前にある前庭や、家の中心となる主庭も合わせて比べると、自分の家にどの庭が合うかが見えてきます。
| 比べるところ | 坪庭 | 中庭 | 前庭 | 主庭 |
|---|---|---|---|---|
| 囲まれ方 | 建物や塀に囲まれている | 建物に囲まれている | 道路側に開いている | 敷地の中で開けている |
| 見る場所 | 室内の窓や廊下から眺める | 室内から眺め、出て過ごす | 道路や玄関に向かう時に見る | リビングから眺め、出て過ごす |
| 広さ | 小さい | 坪庭より広め | 玄関までの範囲 | 敷地の中でいちばん広いことが多い |
| 手入れ | 範囲は小さいが、湿気や落ち葉がこもりやすい | 囲まれているので掃除の動線を考えたい | 人目につくので、こまめに整えたい | 広い分、草取りや剪定の手間が増える |
| 向く使い方 | 景色を作る、光と風を取り込む | くつろぐ、遊ぶ、家族の外の部屋 | 家の顔として見せる、通り道 | 家族で過ごす、植物を育てる |

前庭は「見られる庭」、主庭は「過ごす庭」
前庭は、道路から玄関までの間にある庭です。通る人や訪ねてくる人の目に入るので、家の顔のような役目があります。
主庭は、リビングの前など、家族がいちばん長く使う庭を指すことが多いですね。広さに余裕がある時は、主庭とは別に坪庭を作る家もあります。
中庭は家の形で囲まれ方が変わります
中庭は、家の形によって囲まれ方が変わります。どの形かで、坪庭に近い使い方になるか、主庭に近い使い方になるかも変わってくるんです。
| 家の形 | 中庭の囲まれ方 | 使い方の傾向 |
|---|---|---|
| ロの字 | 四方を建物に囲まれる | 外から見えにくく、坪庭に近い落ち着いた景色になる |
| コの字 | 三方を囲まれ、一方が開く | 出て過ごしやすく、主庭に近い使い方もできる |
| L字 | 二方を囲まれる | 塀や植栽で残りを囲むと中庭らしくなる |
例えば、ロの字の家の真ん中にある小さな中庭は、眺めることが中心になりやすいですよね。こうした中庭は、坪庭と呼んでも違和感がありません。
一方で、コの字の家の中庭は、一方が開いている分、光も風も入りやすくなります。テーブルを置いてくつろぐ、外の部屋のような使い方に向いていますよ。
4つの庭は組み合わせて使えます
『どれか一つを選ばないといけないの?』と思う方もいるかもしれません。
そんなことはありません。前庭と主庭がある家に、和室の前だけ小さな坪庭を加える家もあります。
中庭のある家で、浴室の外にもう一つ坪庭を作ることも。こうした組み合わせはよくあるんです。
坪庭は小さいので楽そうに見えますが、囲まれている分、乾きにくかったり落ち葉が溜まったりします。どの庭も、手入れのために出入りできるかを先に考えておくと安心です。
京町家では坪庭を「中庭」と呼ぶこともあります
政府広報オンラインの京町家の記事では、坪庭の一つが「小さな中庭」とも紹介されています。坪庭と中庭は重なり合う言葉なので、呼び方より「どう使いたいか」で考えるのが近道です。
坪庭と中庭の呼び方が重なる例を、一つ紹介しますね。
政府広報オンラインの「京町家の坪庭」では、京都生活工藝館無名舎(吉田家住宅)に大小2つの坪庭があると紹介されています。そのうちの一つは、4.6メートル×3.3メートルの小さな「中庭」と書かれているんです。
つまり、坪庭として紹介しながら、同じ庭を中庭とも呼んでいるわけですね。
京都市の京町家の知恵に関する資料でも、住まいの工夫として「中庭・坪庭による住の公と私の空間の分け方」が挙げられています。人を迎える場所と、家族が過ごす奥の場所を、庭で分けてきたということです。
| 呼び方 | よく使われる場面 |
|---|---|
| 坪庭 | 景色や光・風の取り込みを主に話す時 |
| 中庭 | 間取りの中での位置や、庭に出て使う話をする時 |
| 坪庭(中庭) | 小さな中庭を、坪庭風に仕上げている時 |
『結局どっちで呼べばいいの?』と迷ったら、相手に伝わりやすい方で大丈夫です。
設計の打ち合わせでは、呼び方より「広さ」「出入りするか」「どこから見るか」を具体的に伝えた方が話が早いですよ。
住宅会社や造園業者によって、同じ庭を坪庭と呼んだり中庭と呼んだりすることがあります。図面や写真を見せながら「この場所に、こういう景色を作りたい」と話すと、言葉の違いで食い違うことが少なくなります。
坪庭と中庭、うちにはどちらが合う?選び方
景色を眺めて光を入れたいなら坪庭、外の部屋のように使いたいなら中庭が向いています。迷ったら「その庭に出るか、出ないか」で考えてみてください。
どちらにするか決める時は、暮らし方から考えるのがいちばんです。

| こんな希望なら | 向いている庭 |
|---|---|
| 和室や浴室の窓から、小さな景色を眺めたい | 坪庭 |
| 家の奥や北側の部屋を明るくしたい | 坪庭 |
| 子どもを外で遊ばせたいが、道路からの視線が気になる | 中庭 |
| テーブルを置いて、外で食事やお茶を楽しみたい | 中庭 |
| 敷地にあまり余裕がない | 坪庭 |
| 洗濯物を干す場所も兼ねたい | 中庭 |
決める前に確かめたいこと
- その庭に出て過ごすか、眺めるだけかを家族で話す
- どの部屋から見るか、窓の位置を間取り図で確かめる
- 日が当たる時間帯と、雨水が流れる先を確認する
- 手入れや掃除のために出入りする扉や窓があるか見る
- 植物を植えるか、砂利や石だけにするかを決める
『中庭の方がおしゃれだから、中庭にしたい』という気持ちも分かります。
ただ、中庭は面積が必要なので、その分ほかの部屋が狭くなることも。景色を楽しむのが目的なら、小さな坪庭でも十分に満足できることが多いですよ。
坪庭も中庭も、囲まれているので雨水の逃げ道がないと水が溜まりやすくなります。また、植えた木が育つと窓の前をふさいでしまうことも。排水の位置と、木が大きくなった時の姿は、最初に考えておきましょう。
打ち合わせでは、例えばこんなふうに伝えると話が早いですよ。
「浴室から眺めるだけの小さな坪庭がほしいです。出入りは手入れの時だけでいいので、外から見えないようにしたいです」
こう伝えれば、広さや窓の位置、目隠しの方法まで具体的に提案してもらいやすくなります。
家の中に作る坪庭という選び方もあります
外に庭を作るスペースがない時は、室内に坪庭を作る方法もあります。玄関ホールや階段の下など、家の中の一角に小さな景色を作るやり方です。
くわしくは、屋内に坪庭を作る方法で紹介しています。狭いスペースを生かすコツは、小さな坪庭を素敵に見せるレイアウトも参考にしてみてください。
排水や下地の工事、囲いの塀づくりなどが必要な時は、外構や庭づくりの業者に相談すると進めやすくなります。
坪庭ドットコム
坪庭づくり・外構工事は、まず無料の一括見積もりで比べてみませんか
下地づくりや石の据え付け、水や照明の工事、ウッドデッキとの組み合わせ。自分では難しい部分だけでも任せると、思い描いた景色に近づきます。まずは複数の業者のプランと見積もりを比べてみましょう。
無料外構・エクステリア比較プロの公式サイトを見る料金・対応エリア・見積もり条件は公式サイトで最新情報を確認してください。
坪庭と中庭についてよくある相談
Yahoo!知恵袋には、日当たりの悪い坪庭(中庭)に植える木や、中庭と坪庭の広さの感覚についての相談が寄せられています。
坪庭と中庭についてよく見かける相談から、3つ選んで答えますね。
日当たりが少し悪い坪庭(中庭)に、シンボルツリーは植えられる?
住宅の坪庭(中庭)にシンボルツリーを植えたいけれど、少し陽当たりが悪い、という相談です。
囲まれた庭は、どうしても日の当たる時間が短くなりますよね。まずは、一日のうち何時間くらい日が当たるかを見ておきましょう。
日当たりが悪い場所では、日陰でも育ちやすい木や下草を選ぶことと、白っぽい砂利で明るく見せることが大事です。北側や日陰の坪庭づくりは、日当たりが悪くても育つ植物と明るく見せる工夫で紹介しています。
平屋で10畳の中庭と、お風呂の1畳の坪庭は大きすぎる?
平屋の家に、10畳ほどの中庭と、お風呂の前に1畳ほどの坪庭を作る計画で、家全体が大きいのかどうか気になっている、という相談です。
10畳の中庭は、出て過ごす庭として使える広さです。一方、1畳の坪庭は、浴室から眺めるための小さな景色として考えると、ちょうど役割が分かれています。
庭の広さが大きいか小さいかは、敷地の広さや暮らし方で感じ方が変わります。「その庭で何をするか」がはっきりしていれば、広さの判断もしやすくなりますよ。
玄関を開けたら坪庭が見える家にしたい
玄関ドアを開けると、ガラスの向こうに坪庭が見える家は素敵ではないか、という相談もありました。
玄関の正面に坪庭を作ると、帰ってきた時や来客を迎える時に、景色がいちばん目に入ります。眺める坪庭の使い方としては、とても相性がいい場所です。
ガラス越しに見る場合は、夜の見え方も考えておきたいところ。足元を照らす照明があると、夜も景色を楽しめます。
よくある質問
坪庭と中庭は、広さで区別できますか?
はっきりした基準はありません。坪庭は小さく眺める庭、中庭は坪庭より広めで出て過ごすこともある庭、と考えると分かりやすいです。
中庭を坪庭風にすることはできますか?
できます。石や苔、竹などで景色を作り、室内から眺めることを中心にすれば、坪庭風に仕上がります。
前庭と坪庭は何が違いますか?
前庭は道路から玄関までの間にあり、外から見られる庭です。坪庭は建物や塀に囲まれていて、主に家の中から眺める庭です。
坪庭と中庭、手入れが楽なのはどちらですか?
範囲が小さい分、坪庭の方が作業は少なく済みやすいです。ただ囲まれていて湿気や落ち葉がこもりやすいので、出入りのしやすさも含めて考えておきましょう。
家を建てたあとからでも、坪庭や中庭は作れますか?
建物に囲まれた中庭をあとから作るのは、間取りが関わるので簡単ではありません。坪庭なら、建物と塀のすき間や玄関わきなど、今ある場所を囲って作れることも多いですよ。
まとめ
- 坪庭は「眺める小さな庭」、中庭は「出て使うことも多い庭」と考えると分かりやすい
- 坪庭と中庭は呼び方が重なることもあり、京町家では坪庭を小さな中庭と紹介する例もある
- 前庭・主庭も含めて、囲まれ方・見る場所・広さ・手入れの4つで比べると選びやすい
- 迷ったら「その庭に出るか、出ないか」で考える
- 4つの庭は組み合わせて使える





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