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庭はないけれど、家の中に小さな和の景色がほしい。玄関や階段下を見ながら、そう考えている方も多いですよね。
結論から言うと、坪庭は屋内にも作れます。ポイントは、本物の植物にするか、フェイクグリーンにするか、石と砂だけにするかを、置く場所の明るさと手入れの時間で決めることです。
この記事を読めば、自分の家に合う屋内坪庭の形と、作る時の手順が分かりますよ。
屋内坪庭は「床の上につくる小さな景色」です
屋内坪庭は、玄関ホールや土間、階段下、窓辺などの一角に、石や砂利、植物を組み合わせて小さな景色をつくるものです。外の坪庭と違って雨も日光も入らないので、そのぶん素材選びが大事になります。
坪庭というと、外にある小さな庭を思い浮かべますよね。
京町家の坪庭は、建物の内側に作られた小さな庭です。政府広報オンラインの「京町家の坪庭」では、密集した町並みの中で採光や通気を確保することが坪庭の役割の一つと紹介されています。
ただ、京町家の坪庭は上が空に開いていて、雨も光も入ります。屋内坪庭は、その景色を室内に持ち込んだもの、と考えると分かりやすいです。
| 比べるところ | 外の坪庭 | 屋内坪庭 |
|---|---|---|
| 光 | 空から自然に入る | 窓や照明しだい |
| 水 | 雨が降る | 自分で与える、または水を使わない |
| 風 | 自然に抜ける | 換気をしないとこもりやすい |
| 床 | 地面そのもの | 床を汚さない工夫がいる |
| 楽しみ方 | 窓越しに眺める | すぐそばで眺める |
屋内坪庭のいいところは、天気や季節に関係なく、いつでもすぐそばで眺められることです。
帰宅して玄関を開けた時に、白い砂利と緑が目に入る。
それだけで気持ちが切り替わる、という方も多いはずです。坪庭そのものの意味や由来は坪庭とは?意味と由来・魅力をやさしく解説で紹介しています。
坪庭と中庭の違いが気になる方は、坪庭と中庭の違いの記事も読んでみてください。
本物の植物・フェイクグリーン・石と砂だけを比べてみましょう
明るい窓辺で毎日様子を見られるなら本物の植物、暗い場所や手入れの時間が取れない時はフェイクグリーン、とにかく手間をかけたくないなら石と砂だけ、が目安です。
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
屋内坪庭は、作り方より先に「何で作るか」を決めると失敗が減ります。次の表で、3つのパターンを並べてみました。
| 比べるところ | 本物の植物 | フェイクグリーン | 石と砂だけ |
|---|---|---|---|
| 手入れ | 水やり・葉の掃除・植え替えがいる | ほこりを払うくらい | 砂利の掃除と砂紋を整えるくらい |
| 明るさ | 窓からの光が入る場所が向く | 暗い場所でも置ける | 暗い場所でも置ける |
| 費用感 | 植物と鉢・土に加え、枯れたら買い直し | 最初にそろえれば買い直しは少なめ | 石と砂利の量で決まる |
| 見た目の変化 | 季節や成長で少しずつ変わる | 変わらない | 変わらない |
| 向いている家 | 明るい窓辺があり、毎日見られる | 玄関や階段下など窓が少ない | 和の落ち着きを最優先したい |
費用は、器の大きさや素材、植物の種類でかなり変わります。まずは置きたい場所の広さを測り、その広さに合う素材をお店で見比べてみてください。
本物の植物にする場合
本物の植物の良さは、葉の色や形が少しずつ変わっていくことです。
ただ、屋内は外より光がずっと少ない場所が多いんです。窓のそばに置けるか、照明で補えるかを先に考えておきましょう。
フェイクグリーン坪庭にする場合
フェイクグリーン坪庭は、水やりがいらず、暗い玄関や階段下にも置けるのが強みです。
『作り物だと安っぽく見えない?』と心配になりますよね。
実は、石や砂利と組み合わせると、ぐっと本物らしく見えます。コツは後のセクションで紹介しますね。
石と砂だけにする場合
植物を入れず、石と白い砂利だけで景色をつくる方法もあります。
枯山水のように、砂利で水の流れを表すと、狭い場所でも静かな雰囲気が出ます。作り方は坪庭に枯山水を作る記事でくわしく紹介しています。
- 明るい窓辺に置ける
- 毎日水やりや様子見ができる
- 季節の変化を楽しみたい
- 置きたい場所に窓がない
- 家を空けることが多い
- 床が濡れるのを避けたい

屋内に坪庭を作る手順
屋内坪庭は、場所を決める、床を守る、枠をつくる、砂利を敷く、主役を置く、明かりを足す、の順で進めると迷いません。床を傷めない準備を最初にしておくのがコツです。
『何から手をつければいいの?』という方は、次の順番で進めてみてください。
- 置く場所を決め、縦と横の長さを測る
- 床を守るために、防水のトレーや敷物を下に敷く
- 木の枠や浅い器で、坪庭の範囲をつくる
- 白い砂利や玉砂利を敷いて、地面をつくる
- 景石や植物、フェイクグリーンなど主役を置く
- 夜も楽しめるよう、足元を照らす明かりを足す

置く場所の選び方
屋内坪庭がよく作られるのは、玄関ホール、土間、階段下、窓辺、吹き抜けの下などです。
人がよく通る場所は、足が当たって砂利が散らばりやすいので、通り道から少し外した位置にするのがおすすめです。
| 置く場所 | 向いているパターン | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 玄関ホール・土間 | フェイクグリーン、石と砂だけ | 靴の出し入れで砂利を蹴らない位置に |
| 階段下 | フェイクグリーン、石と砂だけ | 暗くなりやすいので明かりを足す |
| 窓辺 | 本物の植物 | 日差しの強さと、窓の結露 |
| 吹き抜けの下 | 本物の植物、フェイクグリーン | 上から落ちるほこりの掃除 |
床を守る準備
本物の植物を使う場合は、水やりの水が床にしみないよう、防水のトレーや受け皿を使います。
石と砂だけの場合も、砂利の重さで床に跡がつくことがあります。下に敷物を挟んでおくと安心ですよ。
小さく作ってから広げる
最初から大きく作ると、あとで動かすのが大変です。
まずは小さな器や枠で作って、家族の動線や掃除のしやすさを確かめてから広げると失敗が減ります。狭い場所での見せ方は小さな坪庭を素敵に見せる記事も参考になります。
フェイクグリーン坪庭をきれいに見せるコツ
フェイクグリーンは、植物だけを並べると作り物らしさが目立ちます。本物の石や砂利、木の枠と組み合わせ、葉の量を少なめにすると、落ち着いた和の景色に近づきます。
フェイクグリーンは、選び方と置き方で見え方が大きく変わるんです。
例えば、苔のマットに見える素材を敷いて、その上に本物の景石を1つ置くだけでも、ぐっと庭らしくなります。
- 葉の色が明るすぎず、自然な緑に近いものを選ぶ
- 植物は少なめにして、砂利や石の面を広く見せる
- 本物の石や木の素材と組み合わせる
- 茎や根元を砂利で隠して、器から生えているように見せる
- ほこりがたまりやすいので、定期的に払う日を決める
家族とこんなやりとりをしながら置き場所を決めるのも楽しいですよ。
「葉っぱ、もう少し減らした方が落ち着くかも」
「石を手前に寄せたら、奥の竹が引き立つね」
器や枠の素材で雰囲気を決める
同じフェイクグリーンでも、どんな器や枠に入れるかで印象が変わります。
和の雰囲気を出したいなら、木の枠や焼き物の浅い鉢、竹を使った仕切りがなじみます。すっきり見せたい時は、黒や灰色の四角い器を選ぶと、モダンな屋内坪庭になりますよ。
照明で自然な陰影をつくる
フェイクグリーンは、上からまっすぐ光が当たると平たく見えがちです。
足元から斜めに照らしたり、横から光を当てたりすると、葉の影ができて本物らしい奥行きが出ます。
窓辺の強い日差しが当たる場所にフェイクグリーンを置くと、色があせることがあります。製品の説明で、日光が当たる場所に置けるかを確かめておきましょう。
本物の植物や苔を屋内で育てる時に気をつけたいこと
本物の植物を屋内坪庭に使うなら、光・水・風の3つを意識しましょう。外では自然に足りているものが、屋内では足りなくなりやすいからです。
『苔なら日陰でも育つから、屋内でも大丈夫でしょ?』と思うかもしれません。
ただ、苔もコケ植物という植物の仲間です。広島大学デジタル自然史博物館の解説では、コケは土の上や岩の上、樹皮などさまざまな場所に生えるものの、生育に適した環境が必要だと紹介されています。
| 気をつけたいこと | 屋内で起きやすいこと | 工夫の例 |
|---|---|---|
| 光 | 窓から離れると暗くなる | 窓のそばに置く/植物用の照明で補う |
| 水 | 乾きすぎたり、受け皿に水がたまったりする | 土の乾き具合を見てから水をやる |
| 風 | 空気がこもりやすい | ときどき窓を開けて換気する |
| 湿気 | 器のまわりが湿りやすい | 床や壁に湿気が移らないよう少し離す |
植物の種類によって、好む明るさや水の量は違います。買う時にお店の人に「屋内で育てたい」と伝えて、育て方を聞いておくと安心です。
本物の植物とフェイクグリーンを組み合わせる方法もあります。手入れの手間が少ないフェイクグリーンを景色の土台にして、窓に近い場所だけ本物の植物にすると、季節の変化も楽しめますよ。
マンションで屋内坪庭を作る場合は、床材や防水について管理規約・使用細則で決まりがないかも確認しておきましょう。ベランダや専用庭の使い方はマンションで坪庭を楽しむ記事でまとめています。
屋内坪庭のよくある相談
知恵袋では、狭い土地で庭を取る余裕がなく、間取りに悩む相談が見られます。外に庭が取れない時こそ、屋内坪庭は心強い選択肢になります。
Yahoo!知恵袋に寄せられた相談から、屋内坪庭に関係しそうなものを1つ選んで答えますね。
狭い土地で、庭のための場所が取れない
狭小地に家を建てる予定で、希望の部屋を入れると外に余白が残らない、という間取りの相談です。
『庭はあきらめるしかないのかな』と感じてしまいますよね。
そんな時は、玄関の土間や階段下、窓辺など、家の中の小さな余白に坪庭をつくる方法があります。床の一角を少し広めにとっておくだけでも、石と砂利の屋内坪庭なら十分に楽しめます。
新築の計画中なら、坪庭にしたい場所の近くに窓やコンセントを用意しておくと、あとで本物の植物や照明を足しやすくなります。設計の打ち合わせで「ここに小さな坪庭を置きたい」と伝えてみてください。
- 坪庭を置く場所の近くに窓をつけられるか
- 照明用のコンセントを近くに用意できるか
- 床材が水や砂利の重さに強いものか
- 換気のしやすさに問題がないか
工事が必要な屋内坪庭や、外にも小さな庭をつくりたい時は、業者に相談する方法もあります。置きたい場所の写真と広さを伝えると、話が進めやすくなりますよ。
坪庭ドットコム
坪庭づくり・外構工事は、まず無料の一括見積もりで比べてみませんか
下地づくりや石の据え付け、水や照明の工事、ウッドデッキとの組み合わせ。自分では難しい部分だけでも任せると、思い描いた景色に近づきます。まずは複数の業者のプランと見積もりを比べてみましょう。
無料外構・エクステリア比較プロの公式サイトを見る料金・対応エリア・見積もり条件は公式サイトで最新情報を確認してください。
よくある質問
坪庭屋内に作る場合、どのくらいの広さが必要ですか?
決まった広さはありません。小さな器ひとつ分からでも、石と砂利で坪庭の雰囲気は出せます。まずは置きたい場所を測って、そこに収まる大きさで作ってみてください。
フェイクグリーン坪庭は、どのくらい手入れが必要ですか?
水やりはいりませんが、葉にほこりがたまるので、ときどき払ってあげましょう。砂利も、落ちたほこりを取り除くときれいな状態が保てます。
屋内坪庭に本物の苔を使えますか?
使えますが、光と水と風が足りるかを考える必要があります。窓のそばで換気がしやすい場所なら、育てやすくなりますよ。
屋内坪庭は自分で作れますか?
器や枠を使う置くタイプなら、自分で作れます。床を掘る、水道を引くなどの工事が必要な場合は、業者に相談しましょう。手作りの進め方は坪庭を手作りする記事で紹介しています。
まとめ
- 屋内坪庭は、玄関や階段下などの一角に石や植物で小さな景色をつくるもの
- 本物の植物・フェイクグリーン・石と砂だけを、明るさと手入れの時間で選ぶ
- 作る時は、床を守る準備をしてから砂利と主役を置く
- フェイクグリーン坪庭は、本物の石や砂利と組み合わせると自然に見える
- 本物の植物を使うなら、光・水・風が足りるかを確かめる
自分で作る時の材料の選び方は、坪庭を手作りする記事もあわせて読んでみてください。





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