マンションで坪庭を楽しむ|専用庭・バルコニーで気をつけること

マンションの専用庭やバルコニーで坪庭を楽しむ方法と気をつけることを紹介する記事のアイキャッチ

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『マンションの専用庭やバルコニーに、坪庭のような景色を作れないかな』と考えている方も多いですよね。

結論から言うと、マンションの坪庭は、管理規約と使用細則で決まっている範囲の中で「置くだけ」で作るのが基本です。

この記事では、専用庭・ルーフバルコニー・バルコニーの3つに分けて、できることと気をつけることをお伝えしますね。

目次

マンションの専用庭やバルコニーは「自分だけの庭」ではありません

先に結論

マンションの専用庭やバルコニーは、その住戸の人が使える場所ですが、多くの場合はマンション全体の共用部分です。だから、何をしてよいかは各マンションの管理規約と使用細則で決まっています。

ここは、マンションで坪庭を考える時に最初に知っておきたいところです。

国土交通省が示している「マンション標準管理規約(単棟型)」を見てみましょう。バルコニーや一階に面する庭について、区分所有者が「専用使用権」を持つと書かれています。

専用使用権とは、標準管理規約の言葉で「敷地及び共用部分等の一部について、特定の区分所有者が排他的に使用できる権利」のことです。

『自分の家の庭なのに?』と意外に感じますよね。

つまり、使うのは自分でも、場所そのものはマンションのみんなの物、という考え方なんです。

標準管理規約とは

標準管理規約は、各マンションが管理規約を作る時の手本として国土交通省が示しているものです。実際のルールは、お住まいのマンションの管理規約と使用細則で確認しましょう。最新の内容は国土交通省のマンション標準管理規約のページで公開されています。

坪庭そのものがどんな庭かは、坪庭とは?意味と由来・魅力でやさしく紹介しています。

専用庭・ルーフバルコニー・バルコニーでできること

先に結論

専用庭は地面があるので植栽や砂利で景色を作りやすく、ルーフバルコニーやバルコニーは防水と避難の関係で「置くだけ」の工夫が中心になります。どの場所も、工事や固定を伴う物は管理組合への確認が欠かせません。

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

場所ごとに、できること・確認したいこと・置けない物の目安を表にしました。

場所坪庭としてできることの例管理規約・使用細則で確かめたいこと置けない・やりにくい物の例
専用庭(1階の庭)鉢植えの木、砂利や景石を置く、置き型の灯り植えてよい木の高さ・地面を掘ってよいか・専用使用料物置などの増築、固定する工作物
ルーフバルコニー(屋上テラス)大きめの鉢植え、置き型の坪庭、すのこ置ける重さ・排水口のまわり・防水層への影響床に穴をあける物、排水をふさぐ物
バルコニー小さな鉢植え、トレーに作るミニ坪庭避難の通り道・隔て板の前・物を置ける範囲避難の妨げになる物、手すりより高く積む物

この表は一般的な目安です。

実際に何ができるかは、マンションごとに違います。表を手がかりに、お住まいのマンションの規約で確かめてみてください。

専用庭・ルーフバルコニー・バルコニーの3つで、できることと確認すること、置けない物をまとめた図解

専用庭は、地面を生かした坪庭を作りやすい

1階の専用庭は、マンションで坪庭らしい景色を作りやすい場所です。

標準管理規約では、一階に面する庭の専用使用権を持つ人は、管理組合に専用使用料を納めることになっています。また、通常の使用に伴う保存行為は、専用使用権を持つ人が自分の責任と負担で行うとされています。

例えば、落ち葉の掃除や、伸びた草取りは自分で行う、というイメージですね。

ルーフバルコニーとバルコニーは、建物の上にある

ルーフバルコニーやバルコニーは、下の階の天井の上にある場所です。

床の下には防水の層があり、雨水を流す排水口もあります。ここを傷めたり、ふさいだりすると、下の住戸に影響が出ることもあるんです。

だからこそ、地面のように土を入れたり、床に物を固定したりするのは避けたいところです。

管理規約で確かめておきたいこと

先に結論

確かめたいのは「何を置いてよいか」「工事が要るか」「手入れは誰がするか」の3つです。分からない時は、管理会社や管理組合に聞いてから始めると安心です。

『規約を読むのは大変そう』と思いますよね。

全部を読まなくても、坪庭に関係するところだけ押さえておけば大丈夫です。

管理規約・使用細則で確かめること
  • 専用庭やバルコニーに置いてよい物、置いてはいけない物
  • 植木や鉢植えの大きさ・高さの決まり
  • 地面を掘る、砂利を敷くなど、庭の形を変えてよいか
  • 物を固定する工事に理事会の承認が要るか
  • 専用使用料の有無と、日ごろの手入れの分担

標準管理規約のコメントでは、工作物の設置の禁止や外観変更の禁止などは、使用細則で物件ごとに決めるものとされています。

そのため、同じような専用庭でも、マンションによって決まりがかなり違うんです。

聞き方の例

管理会社に問い合わせる時は、こんなふうに聞くと話が早いですよ。

「専用庭に、鉢植えの木と砂利を置いて坪庭のようにしたいのですが、決まりはありますか」
「置く物の大きさと、地面を掘らないかどうかを教えていただければ確認します」

置きたい物の写真や大きさのメモがあると、より具体的に答えてもらえます。

点検や工事の時に動かす前提で作る

標準管理規約のコメントでは、専用使用権のある場所は、管理のために必要な範囲で、ほかの人の立ち入りを受けることがあるとされています。

例えば、外壁の点検や工事の時に、バルコニーや専用庭の物を片付けるよう頼まれることがあるんです。

『せっかく作った坪庭を動かすのは大変』と思いますよね。だからこそ、最初から持ち運べる大きさの物で組み立てておくと、いざという時に慌てずに済みます。

置けない物と、承認が必要な工事

先に結論

避難の妨げになる物、防水や排水に悪い影響が出る物、建物に穴をあけて固定する物は、置けないか承認が必要になると考えておきましょう。専用庭への増築も、専用使用の範囲を超えるとされています。

標準管理規約の別添では、理事会の承認が必要な工事の例として、バルコニーに物品を固定する工事が挙がっています。

承認の時には、次のような点を確かめるとされています。

確かめる点坪庭づくりで気をつけたいこと
避難上の支障がないか隔て板の前や避難はしごのまわりに鉢や砂利を置かない
防水層・排水に悪影響がないか排水口のまわりに土や砂利を置かない
躯体にボルト等を打ち込まないか竹垣や照明を壁や床にねじで留めない

また、同じ別添では、禁止される行為の例として「バルコニー・専用庭への増築工事」が挙げられています。

坪庭のつもりでも、屋根付きの小屋やしっかりした囲いを作ると、増築にあたる場合があるので注意したいところです。

よくある失敗

バルコニーに土を入れた大きなプランターをいくつも並べると、重くなるうえに、水やりの泥が排水口に流れ込むことがあります。土を使う時は、鉢の数を絞って受け皿を使いましょう。

置くだけで作るマンションの坪庭

先に結論

マンションの坪庭は、鉢植えの木・砂利を入れたトレー・景石・置き型の灯りを組み合わせ、「置くだけ」で作るのが基本です。片付けられる物で作っておけば、大規模修繕の時にも慌てずに済みます。

工事をしなくても、坪庭らしい景色は十分に作れます。

置くだけで作る坪庭の手順
  1. 室内から眺める位置を決め、そこから見える範囲を測る
  2. 主役になる鉢植えの木を1つ選ぶ
  3. 浅いトレーや木枠の中に砂利を敷き、小さな景石を置く
  4. 足元に苔玉や下草の鉢を添える
  5. 置き型の灯りを1つ足して、夜の景色も作る

置く物ごとに気をつけたいこと

置くだけの坪庭でも、物によって気をつけたいことが違います。

置く物選び方のコツ気をつけたいこと
鉢植えの木細身で横に広がりにくい木を1本鉢と土が重くなりすぎないか
砂利のトレー・木枠浅くて持ち運べる大きさ砂利が排水口に流れないか
景石両手で持てる小ぶりな石床を傷つけないよう下に敷物を
苔玉・下草の鉢小さな鉢を2〜3個受け皿で水が床に流れないように
置き型の灯り電池式やソーラー式配線を床や壁に固定しない

例えば、リビングの窓の前の専用庭で考えてみましょう。大きめの鉢に株立ちの木を植え、横に砂利を入れた木枠を置くだけで、窓越しに坪庭のような景色になります。

バルコニーなら、手すりの内側の一角に、トレーに作るミニ坪庭を置く方法もあります。

『もっと本格的にしたい』と思った時は、室内に坪庭を作る方法もありますよ。詳しくは屋内に坪庭を作る方法で紹介しています。

狭い場所を広く見せる配置の工夫は、小さな坪庭を素敵に見せるレイアウトが参考になります。

マンションの専用庭に鉢植えの木と砂利の木枠、景石を置いて作った坪庭の写真

よくある相談に答えます

先に結論

マンションの庭の相談で多いのは「専用庭をどこまで自由に使ってよいか」と「戸建てでも専用庭くらいの庭は作れるか」です。どちらも、まず決まりや広さを確かめるところから始めると迷いません。

Yahoo!知恵袋にも、マンションの庭についての相談が寄せられています。よくある内容を要約して答えてみますね。

相談1:1階の専用庭でボール遊びをしたら迷惑か

マンション1階の自分の庭に遊び道具を置いて練習してよいか、という相談です。

専用庭は自分の住戸の人が使える場所ですが、上の階や隣の住戸のすぐそばでもあります。

標準管理規約でも、敷地や共用部分は「通常の用法に従って」使うこととされています。音や物の固定が関わる使い方は、管理会社に聞いてから始めると安心です。

坪庭のように静かに眺める使い方なら、ご近所への影響も少なく、専用庭にとても合っていますよ。

専用庭は、上の階の窓からも見える場所です。落ち葉や水やりの水が隣の庭に流れ込まないかも、ときどき気にかけておきましょう。

相談2:戸建てで、マンションの専用庭くらいの庭を作れるか

注文住宅を建てる予定で、マンションの専用庭くらいの小さな庭を設けられるか、という相談です。

小さな庭は、坪庭として計画するのにぴったりの広さです。

建物に囲まれた場所や、リビングの窓の前に作れば、家の中から眺める庭になります。中庭との違いは坪庭と中庭の違いで紹介しています。

置くだけでは難しい石の据え付けや照明の工事を考える時は、外構や庭づくりの業者に相談する方法もあります。

坪庭ドットコム

坪庭づくり・外構工事は、まず無料の一括見積もりで比べてみませんか

下地づくりや石の据え付け、水や照明の工事、ウッドデッキとの組み合わせ。自分では難しい部分だけでも任せると、思い描いた景色に近づきます。まずは複数の業者のプランと見積もりを比べてみましょう。

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よくある質問

マンションの専用庭に木を植えてもいいですか?

マンションによって決まりが違います。地面に植えてよいか、高さの決まりがあるかを、管理規約と使用細則で確かめましょう。迷う時は鉢植えにすると、片付けやすく安心です。

バルコニーに砂利を敷いて坪庭にできますか?

床一面に敷くと排水口をふさいだり、防水層を傷めたりするおそれがあります。浅いトレーや木枠の中に砂利を入れて置く方法なら、移動や掃除もしやすくなります。

専用庭の手入れは誰がするのですか?

標準管理規約では、通常の使用に伴う保存行為は、専用使用権を持つ人が自分の責任と負担で行うとされています。掃除や草取りなどの日ごろの手入れは、使う人が行うイメージです。

ルーフバルコニーなら大きな木を植えてもいいですか?

ルーフバルコニーも下の階の上にある場所なので、土や鉢の重さ、排水口のまわり、防水層への影響を考える必要があります。置ける物の決まりを管理規約と使用細則で確かめ、迷う時は管理会社に相談しましょう。

坪庭マンションと呼ばれる物件はありますか?

建物の中に坪庭のような小さな庭を設けたマンションもあります。共用部分の庭の場合は、住む人が手を加えられる範囲が限られるので、管理規約で確かめておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • マンションの専用庭やバルコニーは、多くの場合は共用部分で専用使用権がある場所
  • 何ができるかは、各マンションの管理規約と使用細則で確かめる
  • 避難・防水・排水に影響する物や、建物に固定する物は避ける
  • 坪庭は鉢植え・砂利のトレー・景石・置き型の灯りで「置くだけ」で作る
  • 迷った時は、置きたい物の大きさを伝えて管理会社に聞く
坪庭ドットコム

坪庭ドットコム 編集部

坪庭の意味と由来、和風・和モダン・洋風などのスタイル、広さや場所に合わせた作り方、石や植物の選び方、手入れ、業者に頼む時の費用と流れを、公的機関や公式サイトの公開情報をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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