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玄関わきや和室の前の小さなすき間に、坪庭を作ってみたい。でも、何から手をつければいいのか分からない、という方も多いですよね。
結論から言うと、坪庭の作り方は「計画・下地・骨組み・植栽・仕上げ」の5つの工程に分けると、ぐっと分かりやすくなります。
この記事を読むと、工程ごとの進め方と、自分でやる所と業者に任せたい所の線引きが分かります。
坪庭の作り方は「5つの工程」で考えると迷いません
坪庭づくりは、計画、下地、骨組み、植栽、仕上げの順に進めます。順番を飛ばすと、植えたあとに水がたまる、石の位置を直せないといった手戻りが起きやすくなります。
坪庭は、建物や塀に囲まれた小さな庭のことです。京町家では、建物の内部に作られた小さな庭が光と風を取り込む役割も持っていたと紹介されています。
小さい庭だからこそ、限られた面積の中で何を見せるかを先に決めるのが大事なんです。
『とりあえず砂利と植木を買ってくればいいかな』と思うかもしれません。
ただ、いきなり買い物から始めると、置いてみたら窓から見えない、日が当たらず植物が弱る、ということも。まずは工程の全体像をつかんでおきましょう。
| 工程 | やること | ここで決まること |
|---|---|---|
| 1. 計画 | 場所・眺める位置・スタイルを決める | 何をどこから見せるか |
| 2. 下地 | 草や古い土を取り、地面をならし、水の逃げ道を作る | 水はけと仕上がりの平らさ |
| 3. 骨組み | 景石・飛び石・灯籠・竹垣など動かしにくい物を据える | 庭の骨格とバランス |
| 4. 植栽 | 主役の木、低い植物、苔などを植える | 季節の表情と手入れの量 |
| 5. 仕上げ | 砂利を敷き、照明や小物を置いて整える | 見た目のまとまり |
この順番は、和風でも洋風でも、モダンなスタイルでも同じです。
坪庭そのものの意味や由来をもう少し知りたい方は、坪庭とは?意味と由来・魅力をやさしく解説も合わせてどうぞ。
工程ごとに「自分でやる所」と「業者に任せる所」を分けてみましょう
坪庭を作る時は、全部を自分でやるか、全部を業者に任せるかの二択で考えなくて大丈夫です。重い物、地面の下、水と電気が関わる所だけを業者に任せ、ほかは自分で楽しむという分け方もできます。
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
坪庭の作り方を調べると、手順の説明はたくさん見つかりますよね。でも、どこまでなら素人でも無理なくできるのかは、意外と書かれていません。
そこで、5つの工程を「自分でやりやすい作業」と「業者に任せたほうが安心な作業」に分けた工程表を作りました。
| 工程 | 自分でやりやすい作業 | 業者に任せたほうが安心な作業 |
|---|---|---|
| 1. 計画 | 眺める位置を決める、写真や雑誌でイメージを集める | 図面にした完成イメージや見積もりを作ってもらう |
| 2. 下地 | 草取り、表面の小石やごみの片付け | 土の入れ替え、水はけの悪い地面の改良、コンクリートの撤去 |
| 3. 骨組み | 小ぶりな石や置くだけの小物の配置 | 大きな景石の据え付け、竹垣や塀の設置 |
| 4. 植栽 | 低い植物や苔、鉢植えの配置 | 背の高い木の植え付け、根の大きな木の移植 |
| 5. 仕上げ | 砂利敷き、置き型の照明や小物 | 水道を引くつくばい、配線が必要な照明 |
表を見ると、自分でやりやすいのは「置く」「敷く」「低い物を植える」作業だと分かります。
反対に、重くて人の力で動かせない物や、地面を深く掘る作業、水道や電気の工事は、業者に任せたほうが安全です。

配線をともなう照明の工事は、自分で手を出さずに業者に相談しましょう。照明を付けたい時は、まずコンセントにつなぐ置き型か、ソーラー式で足りるかを考えてみてください。
手作りでどこまでできるか、材料やセットをどう選ぶかは、坪庭を手作りする|DIYでできる範囲と材料・セットの選び方でもう少し詳しく紹介しています。
工程1 計画:場所と「どこから眺めるか」を決めましょう
坪庭の計画では、最初に「どこから眺めるか」を決めます。眺める位置が決まると、主役の石や木を置く場所と、見せたくない物を隠す工夫が自然と決まってきます。
坪庭は、歩いて回る庭というより、室内や玄関から眺める庭であることが多いですよね。
だからこそ、地面の上で考えるより、いつも座る場所や立つ場所から見て考えるのがコツなんです。
眺める位置から、主役の場所を決める
例えば、和室から眺める坪庭なら、座った目線で窓の中にどう収まるかを確かめます。
玄関わきの坪庭なら、ドアを開けた時に最初に目に入る位置に主役を置くと、印象がぐっと変わります。
「この窓から見て、右奥に石、その手前に低い植物かな」
「それなら、エアコンの室外機は竹垣で隠したいね」
こんなふうに、家族で窓の前に立って話してみると、イメージがはっきりしてきます。
日当たり、風通し、水はけを確かめる
建物に囲まれた坪庭は、日が当たる時間が短いことも多いです。
朝、昼、夕方に一度ずつ様子を見て、どのくらい日が差すかをメモしておきましょう。
- 主に眺める窓や玄関の位置を決める
- 一日の中で日が当たる時間をメモする
- 雨のあとに水がたまる場所がないか見ておく
- エアコンの室外機や配管など、隠したい物を確認する
- 水道や電源が近くにあるかを確認する
- 手入れの時に人が入れる通り道があるかを確認する
予算と手入れの時間も、最初に決めておく
もうひとつ、計画の段階で決めておきたいのが「お金」と「手入れの時間」です。
ここがあいまいなまま進めると、作ってから『思ったより手入れが大変』と感じやすいんです。
| 手入れにかけられる時間 | 向いている坪庭のつくり |
|---|---|
| ほとんど取れない | 石と砂利が中心で、植物は少なめ |
| 月に何回か様子を見られる | 低い植物と苔を少し足す |
| 庭いじりが趣味 | 主役の木を植え、季節ごとの変化を楽しむ |
予算も、全部を一度に作らず「今年は下地と石まで、来年に植栽」と分ける方法があります。少しずつ育てていくのも、坪庭の楽しみ方のひとつですよ。
広さを測って、スタイルを決める
坪は面積の単位で、自治体の換算表では1坪は3.3058平方メートルとされています。
ただ、坪庭は1坪ぴったりである必要はありません。半坪ほどのすき間でも、細長い通路でも、坪庭として楽しめます。
広さ別にどんなレイアウトができるかは、1坪の坪庭でできること|半坪・2坪・3坪の広さとレイアウト例で例を紹介しています。
スタイルは、和風、和モダン、モダン、洋風などから選びます。建物の外観や室内の雰囲気に合わせると、ちぐはぐになりにくいですよ。
マンションの専用庭やバルコニーは、建物の共用部分を特定の住戸が使っている扱いです。物を置いたり工事をしたりする前に、各マンションの管理規約と使用細則を確認しておきましょう。
工程2・3 下地と骨組み:水はけと石の据え付けが仕上がりを決めます
見た目には出ない下地づくりが、坪庭の作り方でいちばん差がつく所です。水がたまらない地面を作ってから、景石や竹垣など動かしにくい物を先に据えます。
『下地なんて、見えないし適当でいいのでは』と思いますよね。
実は、ここを急ぐと、雨のたびに水たまりができたり、苔や植物が根腐れしたりと、あとから直すのが大変になるんです。
下地づくりの流れ
- 草や根、古い植木の根っこ、ごみを取り除く
- 表面の固い土をほぐし、石やがれきを取り除く
- 地面をならし、雨水が排水口や外側へ流れるように少しだけ傾きをつける
- 水はけが悪い場所は、土の入れ替えや排水の工夫を考える
- 砂利を敷く場所には、雑草が出にくいように防草シートを敷く
坪庭は建物のすぐ近くにあることが多いので、雨水を建物の基礎側に向けないことが大事です。
水の流れが心配な時は、この段階で業者に一度見てもらうと安心ですね。
骨組みは「大きい物から」据える
下地ができたら、景石、飛び石、灯籠、竹垣、つくばいなど、あとから動かしにくい物を先に置きます。
植物を先に植えてしまうと、重い石を運ぶ時に踏んでしまったり、置き場所を変えられなくなったりします。
| 骨組みになる物 | 役割 | 置く時のコツ |
|---|---|---|
| 景石 | 庭の主役になる | 眺める位置から見て、正面より少しずらす |
| 飛び石 | 歩く道と視線の流れを作る | 実際に歩いて、歩幅に合うか確かめる |
| 灯籠や添景物 | 和の雰囲気を足す | 主役の石と重ならない場所に置く |
| 竹垣や目隠し | 背景を整え、見せたくない物を隠す | 隣家や室外機が見える方向に立てる |
| つくばい | 水の音や景色を添える | 水道を引くかどうかを先に決める |
石の種類や使い分けは、坪庭の石の選び方|景石・六方石・砂利の使い分けで詳しく紹介しています。
大きな景石を自分で運ぼうとして、腰を痛めたり、外壁や窓を傷つけたりすることがあります。人の力で持ち上げられない重さの石は、無理をせず業者に据え付けてもらいましょう。
工程4・5 植栽と仕上げ:和風の坪庭の作り方の例
植栽は「主役の木を1本、まわりに低い植物、足元に苔や砂利」の3段で考えるとまとまります。仕上げの砂利や照明は、最後に全体を眺めながら足していきましょう。
いよいよ、いちばん楽しい工程ですね。
ここでは、多くの方がイメージする和風の坪庭の作り方を例に、植栽から仕上げまでの流れを紹介します。
植栽は高さを3段に分ける
小さな坪庭に植物をたくさん詰め込むと、かえって狭く見えてしまいます。
高い所、中くらいの所、足元の3段に分けて、それぞれ少しずつ植えるのがコツです。
| 高さ | 和風の坪庭でよく使われる例 | 選ぶ時のポイント |
|---|---|---|
| 高い(主役) | イロハモミジ、竹、ツバキなど | 大きくなりすぎない品種や、剪定で整えやすい木を選ぶ |
| 中くらい | シダ類、トクサ、低木など | 主役の足元を自然に隠す |
| 足元 | 苔、タマリュウなど地面を覆う植物 | 日当たりと水やりの手間に合わせる |
例えば、京町家の坪庭として紹介されている例では、棕櫚竹、紅葉、侘助(ツバキの一種)が植えられ、石や灯籠が添えられています。
竹は地下茎で広がる性質があるので、植える場合は根止めを考えておきましょう。竹やトクサの植え方は坪庭に竹やトクサを植えるで紹介しています。
仕上げは「引き算」で整える
植栽が終わったら、白い砂利や黒っぽい砂利を敷いて、地面を仕上げます。
最後に、眺める位置からもう一度見てみましょう。
『なんだか物が多い気がする』と感じたら、小物をひとつ減らしてみてください。坪庭は、空いている所があるほうが落ち着いて見えます。
- 主役の木を、景石とのバランスを見ながら植える
- 主役の足元に、中くらいの植物を少しずつ植える
- 地面の空いた所に、苔や地面を覆う植物を植える
- 残りの地面に砂利を敷き、表面をならす
- 眺める位置から見て、小物や照明を足すか決める

和風の雰囲気を出す石・苔・植栽の組み合わせは、和風の坪庭づくり|石・苔・植栽で落ち着いた景色を作るコツでもう少し詳しく紹介しています。
植えたあとの最初の手入れ
坪庭は、完成した日がゴールではありません。植えたばかりの植物は根が張っていないので、しばらくはこまめに様子を見てあげましょう。
- 土の表面が乾いていたら水をやる
- 雨のあとに水たまりができていないか見る
- 砂利が流れたり沈んだりしていないか確かめる
- 葉の色が急に変わった植物がないか見る
手入れの詳しい方法は、坪庭の手入れ|剪定・掃除・苔の管理と業者に頼むタイミングで紹介しています。
完成までの時間の目安を立てておく
作業にかかる日数は、広さや工事の内容でかなり変わります。ここでは日数ではなく、どの順番で何を済ませるかの目安を表にしました。
| 時期 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 計画の段階 | 眺める位置、スタイル、予算を決める | 写真を撮って、完成イメージを描いてみる |
| 工事の前 | 業者に頼む所を決め、見積もりを取る | 自分でやる所と業者に任せる所を伝える |
| 下地と骨組み | 地面をならし、石や竹垣を据える | 雨の日を避けて進める |
| 植栽と仕上げ | 木や苔を植え、砂利を敷く | 植え付けに向く季節を選ぶ |
| 完成のあと | 水やりと様子見を続ける | 最初の数か月は特によく見ておく |
坪庭を作る時によくある相談
坪庭の作り方でよく寄せられるのは「自分で作るか業者に頼むか」「どこまで自分でやれるか」「プランが浮かばない」という相談です。どれも、工程を分けて考えると答えが見えてきます。
ここでは、Yahoo!知恵袋に寄せられている庭づくりの相談から、坪庭を作る人がつまずきやすいものを選んで、要点をまとめてみました。
2坪ほどの庭を手作りするか、業者に頼むか迷っている
2坪ほどの小さな庭を、自分で作るか業者に頼むかで迷っている、という相談があります。
答えは、工程ごとに分けて考えることです。
計画、砂利敷き、低い植物の植え付けは、自分でも楽しみながら進められます。一方で、大きな石の据え付けや水はけの改良は、業者に任せたほうが仕上がりも安全面も安心です。
『全部頼むと高そうだし、全部自分でやるのは不安』という方は、一部だけ頼む形で見積もりを取ってみてください。
防草シートや人工芝は自分で、整地だけ業者に頼めるか
庭に人工芝を敷く予定で、防草シートと人工芝は自分で敷き、整地だけ業者に頼みたいという相談もあります。
こうした「一部だけ頼む」依頼は、業者によって受けてもらえるかどうかが違います。問い合わせの時に、自分でやる所と頼みたい所を最初にはっきり伝えるのがポイントです。
坪庭でも同じで、「下地と石の据え付けまで頼んで、植栽と砂利は自分でやりたい」と伝えれば、話が早く進みますよ。
新築の庭のプランが、まったく思い浮かばない
新築の家に庭ができる予定だけれど、どんな庭にするかまったく思い浮かばない、という相談も見られます。
そんな時は、まず「どこから眺めるか」と「手入れにどのくらい時間を使えるか」の2つだけ決めてみてください。
この2つが決まると、植物を多くするか、石と砂利中心にするかが絞れます。それでも迷う時は、業者に完成イメージを提案してもらうのも一つの方法です。
自分で作るか、業者に任せるか
ここまで読んで、『自分でできそうな所と、無理そうな所が見えてきた』という方も多いはずです。
次のような場面では、業者に任せると作業がぐっと楽になります。
- 砂利を敷く、低い植物を植えるなど軽い作業が中心
- 置くだけのつくばいや小物で雰囲気を出したい
- 時間をかけて少しずつ作るのを楽しみたい
- 下地の水はけを直したい、古いコンクリートを撤去したい
- 人の力で動かせない景石を据えたい
- 水道を引くつくばいや、配線が必要な照明を付けたい
坪庭だけでなく、ウッドデッキや塀、アプローチなど庭まわりの工事もまとめて考えている場合は、外構工事の業者に相談する方法もあります。
例えば外構・エクステリア比較プロは、外構・エクステリア工事の専門業者を紹介するサービスです。公式サイトでは、条件に合わせて最大4社を紹介し、現地調査、工事プラン、見積もりが無料と案内されています。
紹介された業者と契約するかどうかは自由で、断りの連絡も代行してもらえると書かれています。費用の考え方は坪庭の費用はいくら?価格・値段が決まる要素と見積もりの見方、依頼先の選び方は坪庭づくりを業者に頼むで詳しく紹介しています。
坪庭ドットコム
坪庭づくり・外構工事は、まず無料の一括見積もりで比べてみませんか
下地づくりや石の据え付け、水や照明の工事、ウッドデッキとの組み合わせ。自分では難しい部分だけでも任せると、思い描いた景色に近づきます。まずは複数の業者のプランと見積もりを比べてみましょう。
無料外構・エクステリア比較プロの公式サイトを見る料金・対応エリア・見積もり条件は公式サイトで最新情報を確認してください。
よくある質問
坪庭の作り方で、いちばん大事な工程はどこですか?
見た目には出ない下地づくりです。水がたまらない地面を先に作っておくと、植物が弱りにくく、あとから直す手間も減ります。
坪庭は何坪くらいから作れますか?
広さの決まりはありません。半坪ほどのすき間や細長い通路でも、眺める位置を決めて石や植物を置けば坪庭として楽しめます。
和風の坪庭を作る時、最低限そろえたい物は何ですか?
主役になる石か木を1つ、足元の苔や低い植物、地面を仕上げる砂利があると、和風の雰囲気がまとまります。灯籠やつくばいは、全体を見てから足すかどうか決めると物が多くなりすぎません。
坪庭を作るのに向いている季節はありますか?
植え付けは、真夏や真冬を避けると植物が根付きやすくなります。下地や石の作業も、雨が続く時期を避けると進めやすいです。
マンションの専用庭にも坪庭を作れますか?
置くだけの鉢植えや小物で楽しむ方法はあります。ただ、専用庭やバルコニーは共用部分を使う扱いなので、物を置く前に各マンションの管理規約と使用細則を確認してください。
まとめ
- 坪庭の作り方は、計画、下地、骨組み、植栽、仕上げの5工程で進める
- 最初に「どこから眺めるか」を決めると、主役の位置が決まる
- 水はけを整える下地づくりが、仕上がりと手入れのしやすさを左右する
- 置く、敷く、低い物を植える作業は自分でもやりやすい
- 重い石、地面の下、水道や電気が関わる所は業者に任せると安心





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